矯正歯科治療は公的医療保険適応外の自費(自由)診療となります。
矯正歯科
矯正歯科とは、歯並びを整えて歯の見た目と機能性を改善する矯正治療を行う診療科です。
歯並びが悪いと口元に自信を持てなくなり、人前で笑顔になれなくなる恐れがあります。
その結果、人とのコミュニケーションに支障をきたし、人生そのものに悪影響が及ぶ可能性もあるでしょう。
当院では、大人の矯正治療だけではなく、小児矯正も行っておりますので、子どもの頃から歯並びを整えておきたい方もお気軽にご相談ください。
歯並びの問題によって起こり得る6つのトラブル
むし歯のリスクが上がる
歯並びが悪い状態では、歯と歯のすき間が広がったり歯と歯が重なっていたりするため、歯ブラシがすみずみまで届きません。その結果、歯垢や歯石が蓄積してむし歯ができてしまいます。
歯が揺れやすい
噛み合わせが悪い状態では、横から力が加わると簡単に揺れるようになります。その結果、歯根が吸収されて、歯周病のリスクが高まる場合があります。
歯が簡単に欠ける
噛み合わせが悪い状態では、特定の歯に強い力がかかり続けることで、歯が欠ける恐れがあります。歯がまっすぐに生えている場合は、歯並び全体で支えるため、通常の力が加わるだけで欠けることはありません。
顎関節症のリスクが高い
顎関節症は、顎関節に負担がかかることで発症リスクが高まります。噛み合わせが悪いと、左右どちらかの顎に大きな負担がかかり、顎関節になる場合があります。
顔が左右非対称になる
噛み合わせが悪いと、左右どちらかの歯で噛む癖がつき、筋肉の付き方にも左右差が生じます。その結果、顔が左右非対称になり、違和感を覚える顔つきになる恐れがあります。
肩こりや頭痛になる
噛むときに使う咀嚼筋は、肩や頭の横に繋がっているため、噛み合わせが悪いことによって咀嚼筋が緊張すると、肩こりや頭痛が起こる恐れがあります。
子供の矯正治療
子どもの矯正治療は、第一期治療と第二期治療に分類されます。第一期治療は成長期の2~12歳に行う矯正治療で、身体の発育を利用して顎の幅や奥行きを広げ、永久歯がきれいに並ぶスペースを作ります。使用する装置の多くは日中に取り外しておけるため、お子さまに大きな負担がかかりません。
第二期治療は永久歯が生え揃う12歳頃~大人にかけて行う矯正治療で、マルチブラケットで歯に力をかけて動かします。
床矯正
床矯正とは、プラスチックのプレートにネジがついており、それを回すことで歯列を押して幅を広げる矯正装置です。痛みがなく、取り外しが可能なため、お子さまに大きな負担をかけることなく矯正できます。
マルチブラケット(表側矯正)
ブラケットと呼ばれる金属の矯正装置を歯に装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす矯正装置です。口を開けたときに矯正装置が目立ちますが、白色や透明の目立ちにくい矯正装置もあります。
大人の矯正治療
大人の矯正治療は、歯を支える歯茎や骨に問題がなければ、何歳からでも始められます。歯並びが整うことで、顔周りの筋肉や顎関節、歯周組織への負担が軽減されるほか、全身の健康にも良い影響を与えられます。また、お口の中の清掃性が高まり、むし歯や歯周病のリスクを抑えられるため、歯を守るための治療と言っても過言ではありません。
次の矯正装置の中から患者さまに適したものをご提案いたします。
マルチブラケット(表側矯正)
子どもの矯正で使用するマルチブラケットと同じく、歯にブラケットを取り付けてワイヤーを通し、歯に力をかけて動かす矯正治療です。矯正装置が目立ちますが、白色や透明の目立ちにくいものもあります。また、幅広い症例に適用できることがメリットです。
リンガルブラケット(舌側矯正)
リンガルブラケットは、歯の裏側にブラケットを取り付けてワイヤーを通し、歯を動かす矯正治療です。矯正力はマルチブラケットに劣りますが、口を開けたときに目立たないというメリットがあります。
マウスピース型矯正歯科装置
マウスピース型矯正歯科装置は、コンピューターシミュレーションに基づいて作製するプラスチック製のマウスピースです。複数のマウスピースを2週間ごとに交換し、段階的に歯を動かします。透明で目立たないマウスピースのため、矯正期間中も口元が気になりません。また、歯磨きや食事のときは取り外していただけるため、非常に衛生的です。
部分矯正
矯正治療を希望しているが費用や治療期間を理由に一歩を踏み出せない方には、部分矯正がおすすめです。部分矯正とは、歯1本単位で動かす矯正治療のことです。前歯だけ矯正したい、一部の歯だけが気になる、歯を削らずに歯並びを整えたい方はお気軽にご相談ください。まずは、歯並びや口腔内の状態を確認し、部分矯正を受けていただけるか判断します。
矯正歯科医師 D.D.S. Orthodontist
藤巻 良 FUJIMAKI RYO
整った歯並びは見た目も美しく、自信を持った笑顔は好印象を与えるため、企業面接やオーディションでも歯並びの重要視しているようです。歯列矯正は健康を手に入れるだけでなく、人生を前向きにする力があるといっても過言ではありません。 矯正歯科治療といえばブラケット装置と言われる固定式装置をイメージされますが、現在ではマウスピース型矯正歯科装置と言った取り外しのできる目立たない装置での治療も可能となっております。
少しでも歯並びが気になる場合は、歯列矯正歯科医にご相談ください。
費用
※税込みでの表記となっています。
内容 | 費用 |
---|---|
初診・相談 | 無料 |
精密検査・診断料 | 40,000円~ |
【大人の基本矯正料】 マウスピース型矯正装置 |
700,000円~950,000円 |
【大人の基本矯正料】 マルチブラケット装置(ワイヤー矯正) |
700,000円~ |
子供の基本矯正料 | 300,000円~ |
動的治療料 | 5,000円 |
保定治療料 | 3,000円 |
・上記費用は、税抜価格です。
・基本矯正料は院内の無金利での分割支払いが可能です。
・基本矯正料に加え、診療費として動的治療料および保定治療料がかかります。
・当院にて、子供の矯正治療を経て大人の矯正治療へ移行する場合は、大人の基本矯正料から既にお支払いいただいた子供の基本矯正料との差額で治療を行うことができます。
・矯正治療に伴う抜歯、医療用ネジ(歯科矯正用アンカースクリュー)などの付加装置は別途費用が掛かります。
・矯正治療中のむし歯・被せ物等の治療は別途費用が掛かります。
1)混合歯列期の矯正治療の場合(一般的な治療期間1年半の場合 、通院回数18回)
初診・相談料 | 0円 |
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検査・診断料 | 40,000円 |
基本矯正料 | 300,000円 |
処置料 | 来院毎に5,000円(月に1回) |
保定処置料 | 来院毎に3,000円(4か月に1回) |
治療費合計:439,000円 |
2)永久歯列期の矯正治療の場合(ワイヤー矯正で、一般的な治療期間2年の場合、通院回数24回)
初診・相談料 | 0円 |
---|---|
検査・診断料 | 40,000円 |
基本矯正料 | 700,000円 |
処置料 | 来院毎に5,000円(月に1回) |
保定処置料 | 来院毎に3,000円(4か月に1回) |
治療費合計:878,000円 |
医療費控除について
矯正料金は医療費控除の対象となります。
医療費の申告をすると税金の一部が戻ってきます。
これは医療費控除という制度で、あなた又はあなたと生計を一つにする配偶者その他の親族の医療費を10万円以上支払った場合には、医療費控除が適用され、税金が還付又は軽減されます。
医療費控除の対象となるもの
・矯正料金(精密検査料・抜歯料金も含む)
・通院費(電車・バスの利用)
手続き方法
毎年2月16日から3月15日までに確定申告をしますが、給与所得者の場合は、「給与所得者用の還付申告書(税務署で入手)」で還付の手続きをします。還付申告の場合は2月15日以前でもよいことになっています。また、3月15日を過ぎても受け付けてくれます。還付申告の仕方は簡単で、誰にでもでき、郵送でも受け付けてくれます。所得税の還付金は、銀行口座に振り込まれます。また、郵便局で受け取ることもできます。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- ・矯正歯科装置装着後に違和感、不快感、痛みなどが生じることがあります。 一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。
- ・歯の動き方には個人差があります。そのため予想された治療期間が延長する可能性があります。
- ・矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- ・治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらにかかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- ・歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
- ・ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ・ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- ・矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- ・治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの顎関節症状が生じることがあります
- ・治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
- ・歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- ・矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
- ・矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- ・動的治療が終了し装置が外れた後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
- ・動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや 咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
- ・あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
- ・治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
- ・矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。